脱炭素社会の実現を目指す、エバーグリーン・マーケティング株式会社とエバーグリーン・リテイリング株式会社では、再生可能エネルギーによる電力を供給しています。同社の電力販売における決済パートナーがGMOペイメントゲートウェイ株式会社(以下、GMO-PG)。総合エネルギー会社が信頼を寄せる決済代行サービスの魅力を担当者の声から紐解きます。(社名・役職は特筆のない限り2023年4月現在)
法人向けの高圧電力を供給するエバーグリーン・マーケティング株式会社(以下、EGM)
個人向けの低圧電力を供給するエバーグリーン・リテイリング株式会社(以下、EGR)では、
電力・ガス・水道・通信などの定期的な利用料金徴収に最適な、マルチビリングパッケージを採用いただいています。
EGMとEGRは、イーレックス株式会社(以下、イーレックス)と東京電力エナジーパートナー株式会社が設立した共同出資会社。
イーレックスは2000年の電力自由化当初より電力事業を行っており、
燃料調達から発電・電力の販売までを一貫して手掛けていることが大きな特徴です。
2013年には高知の土佐発電所をバイオマス発電所として運開し、PKS(パーム椰子殻)や木質ペレットを燃料とするバイオマス発電事業を積極的に進めています。
2016年にスタートした一般家庭への電力自由化。
当時すでに法人向けの特別高圧・高圧電力の分野で電力販売の実績があったイーレックスでは、低圧電力の小売参入を前に、新たな顧客層開拓と決済周辺についての課題があったといいます。
「イーレックスでは2000年より法人向けの電力販売を行っていましたが、収納代行業者様による口座振替の対応のみでした。
一般のお客様をターゲットにするにあたり、社内では
自社で口座情報の取り扱いをしないこと、
また、クレジットカード決済の導入においてはカード情報を持ちたくない、という要望がでていました」
と語るのは、電力小売のビジネスモデル構築に尽力した、イーレックス 情報システム部ビジネスソリューション課長 北小路 崇亮氏。
イーレックスでは、一般家庭向け電力販売への参入を前に2014年ごろから複数社での決済サービスの比較検討をスタート。北小路氏自らも情報収集し、同社で決済関連の取引がある先を中心に候補は4社にまで絞られました。そのなかで当時は実績のなかったGMO-PGを採用。
GMO-PGを選んだ理由をお聞きしました。
「検討段階においては自社で情報を保持せず外部に保管できる点、またAPIで連携できる点が重要でした。
最終的にはシステム連携での容易さを重視していましたね。
比較した他社は当時、求める要件を満たすシステムがなく、対応できる決済手段が限られていたり、連携が大変だったり、サービスを立ち上げようとするときにリードタイムが長いなど、今後使っていく上で難しいという印象がありました。
GMO-PGが提案した決済システムはリードタイム短く連携ができるものでした」(北小路氏)。
提案を重ねていた当時、GMO-PG社内では電力・ガス・水道・通信事業者向けのパッケージを構築している最中。お互い形ができていない時から対話を重ね、それらの積み重ねで現在のマルチビリングパッケージへとつながりました。
「当時はイーレックス様のリクエストを踏まえ、マルチビリングパッケージの構築に反映させながらご提案を行っていました」(GMO-PG 桑原 崇)
「当社が採用していたCIS※との相性もポイントでしたね。他社の検討も重ねましたが結論としては、
マルチビリングパッケージでしか求めるものは実現できなかったのだと思います」(北小路氏)。
その甲斐もあり、本件がGMO-PGにとって電力分野における最初期の事例となりました。
※CIS(Customer Information System):顧客情報の管理及び電気料金計算・請求・回収の管理を行うシステム。
一般家庭向け電力販売の立ち上げに尽力した、当時の業務部長 曽根 俊昌氏にとって決済代行会社を利用するメリットも大きかったといいます。
「当時、公共料金分野では決済代行業者を利用するケースはまだ少なかったと記憶しています。
従来の決済事業会社との直接契約では、口座振替は各種銀行の協会へ、クレジットカード決済は各カード会社へと分けて話を進めていなかければならなかった。
それをGMO-PGがまとめて進めてくれるのは、本当に便利だなと実感しましたね」
曽根 俊昌氏
マルチビリングパッケージは電力・ガス・水道などの公共料金における継続課金に特化したパッケージとして誕生。マルチビリングパッケージでは口座振替・クレジットカード決済・払込票決済の3種の決済手段を一括で導入いただけます。現在では電力をはじめ、インフラ領域の事業者様に幅広くご利用いただいています。
2019年・2020年にイーレックスと東京電力エナジーパートナーの出資のもと、EGM・EGR各社が創業。イーレックスの法人向け・個人向けの電力販売は両社へと引き継がれていきます。
現在、両社で運用部門を率いる業務部 業務2課長の川原 強氏は
「これまで事故もなく、安定して稼働しています。GMO-PG関連でお客様トラブルを対応したこともございません」と評価。
「稼働するまでには相応の時間もかかりましたが、出来上がってからは良いシステムであると実感しています。
稼働からこれまでの間、割賦販売法改正のインパクトが大きかったのですが、GMO-PGのアドバイスを受けながらPCI DSS準拠対応し、乗り越えられました」(北小路氏)
安定した稼働には、GMO-PGによる細やかなサポートにも助けられているといいます。
「クレジットカードの洗替(あらいがえ)タイミングなど、当社のスタッフがよくわからない部分があるとGMO-PGの営業の方へ電話をしています。
詳しい内容を付け加えた資料をいただいて、それらを社内で共有することでカスタマーセンターのスタッフの理解も進み、しっかりとお客様へお伝えできるように。引き落としエラーやデータの流れといった事柄も、桑原さん含めこれまでの営業担当の方々には親身にご説明いただいて助かっています」(川原氏)
川原 強氏
大きな節目と感じられたのはイーレックスグループ内で新たにQR/コード決済を追加したこと。
「マルチビリングパッケージは安定していましたが、
どうしてもQR/コード決済の需要が高まっており、督促などの都度決済でQR/コード決済の追加に踏み切りました。追加後は想定していたより入金があり、QR/コード決済の可能性を感じているところ。
社内でも導入して良かったという反応です」と、推進した川原氏は手ごたえを感じています。
申込みから2・3週間程度で稼働を実現したスピード感にも満足しているそう。
「当社は新しいものに飛びつくタイプではないのですが、やると決めてからGMO-PGへ相談するとスタートまでのスピードが速いのです。今回QR/コード決済を追加したことで、今後新しい支払い方法が出た際に追加したいと思ったらすぐ入れられるところも魅力的です」(川原氏)。
曽根氏・川原氏
今後も拡大が見込まれる再生可能エネルギーによる電力供給。バイオマス発電のリーディングカンパニーとして両社の実績は順調に推移しています。
「当社にとって、GMO-PGの決済システムは今では当たり前のように利用しているもの。
満足するサービスレベルだと思います」(曽根氏)
「何も起きず安定して稼働しており、今後出てきそうな課題はPGマルチペイメントサービスで解消できる部分が多いのでは」(北小路氏)
川原氏・北小路氏
GMO-PGで両社を担当する桑原 崇は、こうした好評価を受け止めつつ、有用なソリューションのご提案を続けています。
「弊社のサービスを長く利用し、ご満足いただけているのは本当に嬉しいこと。
安定したシステム提供はもちろんのこと、電力・ガスなどのインフラ領域専門の営業チームで対応させていただいていることもGMO-PGの強みです。
現在は未収防止に効果的な、請求案内にSMSメッセージを活用したGMOデジタル請求サービスをご提案しています。公共料金分野にとって課題である未収金を少しでも抑えることができれば。
また決済のみならずエバーグリーンブランド認知向上のためのサイト構築や広告など、マーケティング施策もお取り組みさせていただいています。
さまざまな課題に対し、イノベーション・パートナーとしてより良いご提案を続けてまいります」(GMO-PG 桑原)
EGM・EGRを擁するイーレックスグループでは、国内と海外の拠点で燃料から発電・販売・トレーディングの各事業を通じ、脱炭素社会の実現を目指しています。国内でのバイオマス発電事業のほか海外での燃料開発事業や太陽光・水力といった再生可能エネルギーでの発電に注力。また販売面では再生可能エネルギーに特化したCO2フリープランの拡大を積極的に進め、環境価値と経済性の両立という提案を続けています。
再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者を目指す、イーレックスグループ。グリーンな未来のパートナーとしてGMO-PGが伴走し続けます。
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エバーグリーン・マーケティング株式会社 脱炭素社会の実現に向け、イーレックス株式会社と東京電力エナジーパートナー株式会社の共同出資により設立。エバーグリーン・マーケティングでは法人向け特別高圧・高圧電力を、エバーグリーン・リテイリングでは個人のお客様向けに低圧電力を供給しています。両社を含むイーレックスグループでは、バイオマス発電を中心に再生可能エネルギーによるグリーンな電力供給を積極的に進めています。 |
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